「(義)祖母と同居することになっちゃった…ボケてきてるし大丈夫かな…」
「二世帯にしたいけど将来の親の介護、ちゃんとできるかな…」
「認知症の介護って大変なのかな…」
親や祖父母との同居を考えるうえで、1番心配なのは「介護」ですよね。介護が必要となる主な原因は「認知症」が挙げられており、厚生労働省によると2025年には65歳以上の5人に1人が認知症を発症すると推計されています。

僕たち家族は2020年に二世帯住宅を建て、そこで妻の両親+祖母と6人暮らしをしています。90歳を超える義祖母は認知症を抱えており、そのせいで介護が必要な状態です。
正直なところ、同居生活はやはりストレスですし、できればおすすめしません!そこでこの記事では、我が家で起こった「認知症の義祖母のリアルな行動7選」を紹介していきます。
この記事を読めば認知症の人とのリアルな同居生活がイメージできるはず。親や祖父母との同居を考えている方や将来親の介護で心配な方は、ぜひ最後まで読んでください^^
結局その後、義両親も介護生活が限界だったようで義祖母は施設に入りました。

【同居ストレス】認知症の義祖母のリアルな行動7選

僕が体験した認知症の義祖母のリアルな行動は以下の7つです。
認知症の義祖母のリアルな行動7選
- 朝から晩まで何かを探している
- 夜8~10時は不穏になりやすい
- 3分ごとに同じ話を繰り返す
- トイレの往復が忙しい
- 2階に迷い込んでくる
- 風呂場にも迷い込んでくる
- ひ孫を男の子に間違える
それぞれ順番に解説していきます。ちなみにこれらの行動は「日常」です。毎日起こるイベントだと想像して読んでいただけると嬉しいです。
①朝から晩まで何かを探している
認知症の代表的な症状は「物忘れ」です。物忘れの多い義祖母はいつも何かを探しています。

財布がなくなったのよ。

シップが見つからないんだけど…
義祖母はとくに「財布」が無くなることが多いです。お金の問題は感情的なトラブルになることも多いので、後回しにせずその場で探してあげる必要があります。
ちなみにこれらの無くし物は実際に消えたわけではなく、自分でしまった場所が分からなくなっていることがほとんどです。自分で隠したとしか思えないような場所から出てくることもしばしば。

なぜかベッドの下からシップが大量に出てくることもあります(ホラーですね)
探し物に毎日付き合う義母も大変そうです(´・_・)
②夜8~10時は不穏になりやすい
夜の8~10時ごろ、義祖母はそわそわして落ち着かなくなることが多いです。
義祖母は落ち着かなくなると、廊下をウロウロしたり、仏壇にお線香をあげる(なぜ?)ことが増えます。「物探し」もこの時間帯が多いです。
※火の始末が不安なため、新居に引っ越すタイミングで「お線香→電気線香」に変更させていただきました。古家では煙でモックモクだったそうです^^;
新居に引っ越して間もないころは、とくに不穏がつよく落ち着かない様子でした。

トイレの場所が分からない(部屋の前にある)

電気の消し方が分からない(自動照明)

なんだか頭がおかしくなっちゃったみたい(そうですね)
義祖母と一緒に1階で生活する義両親は、夜な夜な起こされ一睡もできなかった日もあったそうです^^;
③3分ごとに同じ話を繰り返す
同じ話を繰り返すことも、認知症の典型的な症状です。

(ひ孫が)大きくなったね~。ご飯は食べたの?

はい!食べましたよ!
ー3分後ー

(ひ孫が)今日はご機嫌だね~。ご飯はもうあげたの?

はい!さっき離乳食をあげました!
ー3分後ー

ご飯はもうあげたの?

はい…。

さっきから何回も聞いたでしょーが!!!(怒)
日々こんな会話を繰り広げております(笑)
僕は理学療法士という仕事柄、認知症の人との会話には慣れてはいるのですが、家でこれだとしんどいですね^^;
④トイレの往復が忙しい
義祖母はトイレに行ったことも忘れてしまうので、トイレの回数が大変多いです。とくに、早朝は5分おきに往復しています。
その物音が気になってしまうためか、義両親たちも朝が早い。5時半には1階から生活音が響いてきます。
ちなみにトイレに通う頻度がかなり多いため、以下のように生活費にもプチダメージ(xox)
- トイレットペーパーは1日1個消費(義祖母だけで)
- 水道料金は平均世帯の1.5倍
⑤2階に迷い込んでくる
義祖母は混乱がピークに達すると、義母を探しに2階に上がってきてしまいます。

〇〇さん、〇〇さん(義母の名前)?
消え入りそうな声が突然廊下から聞こえてくるため、心霊現象みたいでめちゃ怖いです。

忍び足で来るからなおさら怖いんですよ(笑)
しかし!浸食されつつある2階をこいつが守ってくれています!

子ども用に設置したつもりでしたがこんな形で役立つとは(笑)
⑥風呂場にも迷い込んでくる
正確にいうと脱衣所ですが、僕がスッポンポンのときに義祖母は侵入してきます。僕のお風呂タイムと義祖母の歯磨きタイムが被るようです。

すでに3回も裸を見られました。もうお嫁にいけません←
日々、緊張感を持って着替えに臨んでいます(`・ω・´)ゞ
※幼い子どもを風呂に入れる都合上、妻が出入りできるよう鍵はかけられないのです^^;
⑦ひ孫を男の子に間違える
義祖母は僕たちの娘(ひ孫)をずっと男の子だと勘違いしています(約1年になります)。

おぼっちゃん、今日はご機嫌だね~。

(女の子ですよ。)

どうしたの?今日はなんだか女の子みたいな格好だね~。

(だって女の子だもん。)
愛くるしい我が娘を「男の子」に間違えるなんて、失礼しちゃいますね( ゚,_ゝ゚)
まとめ:認知症の人との同居にはストレスに耐える覚悟が必要

今回、認知症を患う義祖母の「リアルな行動7選」紹介しました。
認知症の義祖母のリアルな行動7選
- 朝から晩まで何かを探している
- 夜8~10時は不穏になりやすい
- 3分ごとに同じ話を繰り返す
- トイレの往復が忙しい
- 2階に迷い込んでくる
- 風呂場にも迷い込んでくる
- ひ孫を男の子に間違える
半分ネタのように書きましたが、自分に降りかかることを想像するとけっこうなストレスです。
義祖母の介護は義両親がメインのため、まだ精神的に余裕をもって僕たちも過ごせています。しかし、20~30年後には僕たちが親の介護をする立場になるのです。

おそらくその時のストレスは「プチ」どころではないでしょう。。
二世帯住宅を選択した以上、ある程度覚悟しています。義祖母の介護を今のうちに目に焼き付きて、将来に活かそうと思います。

でも本音は、介護が必要になったらソッコー施設に入れるつもり(笑)
※個人的には、「元気なうちから介護施設への入所」というのもアリだと思っています。今は様々なタイプの施設があります。ご家族に合った施設を見つけてあげられればお互いの心身の健康を保てますよ(理学療法士の立場より)。
▼冒頭でも紹介しましたが、結局介護生活が限界だったようで義祖母は早々に施設に入れられてしまいました。
https://www.fine-jii.com/grandmother-facility/
コメント